ダックスの特徴と健康上の問題▼ダックスの特徴と健康上の問題 ゆんたと暮らし始めて いつかどこかでこの気持ちを言いたい、 と思っていた事がある。 ・・・それは、 「ダックスの、骨を守ってーーー!!」 これである。 これだけ聞くと、意味がよく分からない。 怪しい事極まりない。 何が言いたいかを説明しよう。 ダックスには骨の疾患が多いのである。 ダックスフンドの最大の特徴はあの短足である。 あの短い足がたまらない魅力になっている。 それでは、あの独特の体型は、 1.足が短いのか? 2.それとも胴が長いのか? 3.足が短くて胴も長いのか? チチチチチチチ・・・ ピンポーン! 答えは、1.足が短い。 体長、胸囲などから算出すると 体高が足りないと言う結果になるそうだ。 この事から何が分かるかと言うと 本来【あるべきはずの】足の長さがダックスには足りない と言う事になる。 この短足の原因は、ダックスが「軟骨異栄養犬種」 と呼ばれる遺伝的特徴を持っている事に由来する。 生まれつき軟骨の形成に異常があると言われている。 猫で言うとスコティッシュフォールドもこの部類であると考えられている。 数年前に新種の猫と認めるか認めないかで 論争になったマンチカンもおそらくそうだ。 ダックスの事を書いている本を2~3冊も読めば、 「椎間板ヘルニアに注意」が必要な事は 必ず書かれてあると思う。 ダックスが椎間板ヘルニアになる確率は 4頭に1頭とも、5頭に1頭とも言われているが 決して低い値ではない。 (余談だが、猫は椎間板を支える背中の筋肉が発達しているため、犬と比較するとなりにくいそうだ。助走なしで自分の身長の何倍もある高さへジャンプできるのは、足の筋肉だけでなく背中の筋肉が発達しているためである。) ダックスの、椎間板ヘルニア以外の軟骨由来の疾患などを考えると 何らかの問題を持つ可能性はもっと高いものとなるだろう。 体形的に腰への負担が多いため 腰椎椎間板ヘルニアが多いが 実際には椎間板を含む軟骨は腰椎だけにあるわけではない。 ダックスの飼い主として、 「骨への負担を減らす努力をする」という事は 当然の事だと思う。 これをすればならないと言うものではないけれど 日常生活からの注意は必要である。 肥満も骨への負担を考えると大敵なのだが 太ったダックスを見る事も珍しい事ではない。 体格が元々大きいわけじゃなく 脂肪で大きい子は問題だと思う。 骨は筋肉によって支えられているので 太ったダックスの飼い主さんはぜひダイエットを!! アジリティーに挑戦するダックスや 段差を平気で飛び降りさせる飼い主さんを見ると 私は本当~~~~にっ! 心配になる。 私だってゆんたと暮らし始めてから知った事も沢山あるれど どうかもっと気を付けてあげて欲しい。 苦しむのはワンコだけれど もし気を付けていればならなかったかもしれないと思うと 飼い主もきっと辛い思いをするだろうから。 追記を少し。 愛玩動物にとって 人間に愛される容姿である事 これは宿命のようなものだと思う。 日本に於ける犬、猫の寿命がここ20年で 倍もの長寿となった事を考えると 獣医学の世界の発展は まだ歴史の浅いものである事が推測できる。 ダックスという犬種は目的となるアナグマ猟のために 短い足の犬が選択交配されてきた歴史があるが ダックスが犬種として固定された当時には あの短い足の理由が その他の疾患までをも引き起こす誘因 となる事は分からなかったかもしれない。 愛玩動物にとって 人間に愛される容姿は重要な事ではあるけれど 健康以上に重みのある事のはずはない。 本場ドイツでは今も現役で働くダックスがいるけれど 日本で、あの容姿を生かし使役犬として働くダックスは 皆無に等しいだろう。 自分がダックスを飼っている以上言えた事ではないけれど 可愛いからという理由で 健康上の問題がある犬を繁殖していってもいいのだろうか? 突き詰めるとそういう問題になる。 自分がその犬を ダックスを愛する以上 その犬種の特有の疾患について 最大限の注意と努力をする義務がある。 私はそう思う。 困った時のまいちゃん子猫画像。 ダリンの肩の上でくつろいでいます。 次へ トップへ |